ウユニ塩湖に行くなら卒業旅行がオススメの理由
私は今年の2月に卒業旅行でカメラとドローンを担ぎ、ウユニ塩湖に行ってきました。
もしあなたが、ウユニ塩湖にいつか行きたいと思っていて、学生であるならば卒業旅行がオススメです。なぜか?
「社会人と学生とでは圧倒的に時間の自由度が違う。」
これに尽きます。
ウユニ塩湖に行くには、アメリカもしくはチリ経由で2回以上飛行機を乗り継いで、ボリビアに首都であるラパスに入り、そこからウユニ塩湖のあるウユニ村まで、飛行機かバスで移動しなければなりません。最速でも現地に到着するまでに2日程度かかります。行きに2日、帰りに2日です。現地の滞在日数を少なくとも3日~4日として、最低1週間以上の休みが必要になります。
まだまだ、大学を卒業したら企業に就職することが一般的な世の中です。社会人として生活していると1週間以上の休みを取るだけでも結構大変です。頑張ってスケジュールを調整して1週間以上の休みが取れたとしても、その休みを、ウユニ塩湖で鏡張りが見れるベストシーズンである1月~3月に都合よく重ねることができるかどうかもわかりません。
大学生の卒業旅行シーズンは偶然にも鏡張りのベストシーズンと重なっています。頑張ってスケジュール調整などしなくても、鏡張りのベストシーズンに春休みという1ヶ月以上の休みが得られるのです。これはもう学生の特権と言っていいでしょう。
時間にゆとりがあるから費用も安くできる
大学生の春休みであれば、事前に休みの期間が決まっていので数ヶ月も前からスケジュールを押さえて、航空券を買ってしまうことができます。航空券は当然早く予約すれば安く購入できます。また、同じ行き先で同じ時間の航空券でも、日程が一日違うだけで数万円価格差があるなんてこともありますが、1ヶ月以上も休みがあるのでその中で調整して、最も安い日程で渡航することができます。
安さだけではなく、航空券を数ヶ月前に購入して置くことで、その日から出発までの期間、現地で必要となるお金を貯めることができ、出費を分散できるというメリットもあります。
時間にゆとりがあるから絶景を見れるチャンスも増える!!
「現地の滞在日数を少なくとも3日~4日」と書きましたが、ウユニ塩湖で本当の絶景を見たいのであれば、できれば1週間くらいは欲しいところです。
理由➀ 〜高山病のリスク〜
ウユニ塩湖の標高は3800mです。あの絶景は富士山より高い場所に広がっています。ボリビアの首都ラパスにある国際空港の標高は4000mです。飛行機でラパスに直行した場合、程度の差はあれど必ず高山病になります。もう一度言います。必ず高山病になります。これについては「ダイアモックス」という高山病の薬を処方してもらっておくべきですが、これを服用していた友達でも高山病の症状が出たと言っていました。私は、余裕ぶっこいて薬を持っていかなかったので、ラパスに着いた1日目は、頭痛とめまいでホテルに引きこもっていました。したがって、現地到着1日目はいきなりアクティブに行動できないと思っておいたほうがいいです。
理由➁ 〜本当の絶景は複数の条件が重ならなければ見られない
もしあなたが、ウユニ塩湖を見ることさえできればそれで良い というのであれば、トンボ返りでも良いでしょう。でも、多くの人は写真やテレビで見たような絶景の鏡張りを期待して、ボリビアに向かうと思います。しかし、綺麗な鏡張りに出会うには複数の条件があります。まずは晴れていることと風が吹いていないこと。そして、意外なのが雨が降った直後ではないこと。雨が降った後、晴れて水さえあれば鏡張りが見れると思ってしまいますが、雨が降った直後は、水面に泡や塩の結晶が浮かんで綺麗な鏡張りは見れないのです。
満天の星空が鏡張りとなり、まるで宇宙にいるかのような光景に出会うには、快晴でなければいけませんし、逆に昼間の鏡張りは、全く雲がないよりも、青空に適度に雲が浮いていたほうが天空にいるかのような感覚になれます。そして、朝焼けや夕焼けの時間のウユニ塩湖は毎日違った表情を見せてくれます。
このような理由から、ウユニ塩湖を本当の意味で満喫したいのであれば、1週間くらいは滞在できる時間を確保したいものです。
同じように旅をする大学生に出会える
各種メディアやSNSで話題になったこともあり、ウユニ塩湖を旅する日本人はかなり増えています。特に、星空がきれいに見える新月のウユニ村は日本人だらけでした。そこには、長期の休みを利用して旅する大学生が多くいます。ツアーで一緒になれば、年齢が近いこともあってすぐに話しが盛り上がります。ウユニ塩湖についたら、お互い写真を取り合って、帰りの車内でスマホを使って写真をシェアして、LINEも交換しておいて、ウユニ村のレストランで再集合なんてこともよくありました。
ウユニ塩湖に来る前はマチュ・ピチュを旅していたとか、ウユニ塩湖の後はアタカマ砂漠に行くとか、南米を周遊している人も多く、そういった話をしている時間もまた楽しいです。学生だけでなく、フリーランスで世界一周しているなんて人も結構います。普通に日本で生活していて、会わないじゃないですか、世界一周している人とか。
こうした出会いもウユニ塩湖の魅力であり、もしかすると帰国してからも定期的に会う仲間になるかもしれません。
いつまでも美しいウユニ塩湖が見れるとは限らない
ウユニ塩湖の絶景は将来見られなくなるのではないかと言われています。
理由は2つ。
一つは観光客の急激な増加です。ツアーのジープがひっきりなしに行き交うことで、ウユニ塩湖の入口付近は、水に砂が大量に混ざり泥水のようになっています。そのため、ツアーのドライバーは綺麗な場所を求めて、ウユニ塩湖の奥へ奥へと車を進めてくれますが、少しづつ綺麗な場所は少なくなっています。また、ウユニ村にはゴミ処理施設がないため、ごみ問題も深刻化しています。
もう一つの理由は、ウユニ塩湖の下に眠っているとされるリチウムを採掘しようとする動きがあることです。リチウムの需要が逼迫する中、ウユニ塩湖は世界最大のリチウム埋蔵量を誇るとされ、日本を含め世界中が注目しています。
時間と体力を味方に地球の裏側まで旅しよう
飛行機を複数回乗り継いで、地球の裏側まで旅をするとなると相応の体力が必要であることは想像に難くないですが、それだけでなくウユニはでは空気の薄い環境で活動することになるので、思いのほか体力を消耗します。
また、ウユニ塩湖のツアー主に、朝日(sunrise)、昼(day)、夕焼け(sunset)、星(starnight)、の4つの時間帯に分けて行われますが、starnightの場合は夜通しウユニ塩湖で星を眺めることになりますし、sunriseの場合は午前2時や3時に集合してウユニ村を出発することになります。私もそうでしたが、条件が良い日には、一日に複数のツアーに参加することも少なくなく、結構ハードなスケジュールになります。
時間と体力が必要なウユニ塩湖の旅。その両方が有り余っている大学生のうちに、思い切っていっちゃいましょう。
必ずあなたの人生にとって最高の思い出になると思います。
参考情報
ボリビアは発展途上国であり衛生面では、日本と比べとうしても劣ってしまいます。ボリビアでは中国や東南アジア諸国と同じようにA型肝炎など食品による感染症のリスクがあります。しかし、A型肝炎は予防接種によりほぼ100%防ぐことができます。
渡航前に予防接種の検討をお勧めします。
以下、A型肝炎になってしまった私の記事ですので、ウユニ塩湖を旅する前に是非ご覧ください。
社会人がウユニ塩湖旅行を個人手配するための説明書-1(基礎知識)
ウユニ塩湖旅行を個人手配するための手順がとても丁寧に解説されたブログです。
私もこの記事を参考に旅行プランを組み立てました。
特にアマゾナス航空の予約はわかりにくい箇所もあったので参考になります。
数々の絶景写真を生み出し、SNSでも話題のsaizouさんの旅行記です。
ウユニ塩湖旅行で役立つ情報も詰まっています。
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