熊谷初雪観測 明日は爆弾低気圧で冬の嵐に
熊谷市で初雪 平年より13日早く
今日は本州南岸を発達しながら進む低気圧の影響で、太平洋側でも広い範囲で雨や雪になりました。熊谷市では午前11時頃に雨に雪が混じり、気象台は初雪を観測したと発表しました。熊谷市での初雪は、平年より13日早く、昨シーズンより34日早いということです。東京では12月14日に平年より20日早く初雪を観測しています。今年の冬は関東地方での初雪が早いですね~
私は12時半頃に家を出たのですが、その時間は雨に変わっていて初雪を見逃してしまいました。ということで写真はありません。
こちらは、今日朝9時の地上天気図です。日本海と本州南岸を発達しながら進む低気圧。いわゆる2つ玉低気圧ですね。この場合、日本海にある低気圧の影響で暖気が入り雨になることが多いのですが・・・
午前9時の850hpa(1500m上空)の高層天気図です。上空の寒気-6℃のラインと0℃のラインに線を引いてみました。平地での雪の目安は-6℃とされていますが、南岸低気圧による関東の降雪は、下層寒気が入り-3℃くらいで雪になることも珍しくありません。この天気図だと熊谷は0℃~-6℃の間、ちょうど-3℃くらいでしょうか。日本海にある低気圧の辺りで寒気がやや北に後退していますが、それでも雪を降らせるほど強い寒気が熊谷市上空に入っていました。
そして、重要な地上の気温は、熊谷市にあるアメダスの観測で
9時 3.1℃
10時 4.3℃
11時 4.4℃
12時 3.4℃
でした。雪の目安は地上気温3℃以下といわれますが、湿度などによって変化します。湿度が低いと雪になりやすい。熊谷の午前11時の湿度は49%と低く気温4℃でも雪になったということです。
午後からは、低気圧本体の雨雲が熊谷市に入りましたが、それに伴い湿度が上昇し、18時は気温2.8℃まで下がりましたが湿度90%で雨になりました。
爆弾低気圧 明日から北海道を中心に広い範囲で暴風雪に
さて、関東の雨や雪はやみましたが低気圧は猛烈に発達して北海道付近まで北上します。
どのくらい発達するかというと、明日17日朝9時の予想天気図がこちら。
24時間で24hpa以上低下して発達する低気圧を「爆弾低気圧」といいますが、今回の低気圧は、1000hpa→948hpaまで約50hpaも低下して台風並に発達する予想です。日本付近に等圧線が10本かかれば強い冬型といわれるのに明日は15本以上。北海道では数年に一度の猛吹雪となり、雪で視界が真っ白になる「ホワイトアウト」が起こるおそれもあります。ある意味台風よりたちが悪いです。北海道の予想最大瞬間風速は50m/sです。
北陸
北陸などでは北海道より気温が高いため湿った雪となり、着雪と暴風で送電線や樹の枝が折れる被害が心配されます。明日の18時までの24時間降雪量は100cmです。かなりのドカ雪になりそうですね。
西日本
そして、西日本の平野部など普段雪のあまり降らない地域でも明日は雪の予報が出ています。私の実家のある広島県の沿岸部ではすでに雪が積り始めているようで、これらの地域でも明日の朝は交通に影響が出そうです。
関東
関東は冬晴れ。最高気温は今日より高くなるところが多いですが、北風が強く吹き真冬の寒さになりそうです。
資料;気象庁より引用
-
前の記事
神秘的!!六義園紅葉と大名庭園のライトアップを撮影してきました 2014.12.10
-
次の記事
SONY「HVL-F32M」フラッシュ購入レビュー 2014.12.28
コメントを書く