ソニービルに一眼カメラを修理持ち込みした話

ソニービルに一眼カメラを修理持ち込みした話

11月18日、修理に出していた愛用中のミラーレス一眼NEX-6が手元に戻ってきました。料金は15,000円(税抜)。思わぬ痛手です。そして、修理といっても実際にしたことは「清掃」のみ。特にどこかが壊れていたわけではありません。それにしては料金が高いですよね。でもカメラは新品並のピッカピカになりました。では、経緯を説明しましょう。

購入後1年は『センサークリーニング』が無料

SONYの一眼カメラ「α」シリーズは購入後一年以内であれば、イメージセンサーのクリーニングを無料でしてもらえます。一年を過ぎると3,000円(税別)です。

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イメージセンサーはココの部分。レンズから光を受けて電気信号にするカメラの命といえる重要な部品であるとともに、非常にデリケートな部品でもあります。触りたくないです。だから、通常ココに付着したゴミは直接触らずにブロワーなので吹き飛ばします。でも、使っているとブロワーでは取れないゴミも現れます。そうなったら嫌でも直接触れて取るか、プロに頼むしかありません。調べてみると、綿棒みたいなもので直接触れてクリーニングできるキットも販売されているようですが、1年以内なら無料なのでプロにお任せしたほうがいいですね。

ということで、私も購入して1年経つ直前に点検も兼ねてセンサークリーニングをしてもらいにソニービルに行ってきました。今年の3月の話です。しかし、そこで言われたことが、『ローパスフィルタの内側にゴミが入っている。』ということです。

ローパスフィルタの内側のゴミ

『ローパスフィルタの内側にゴミが入っている。』『ここでは対応できないので工場に送って分解清掃しないといけいない。』と伝えられたのです。センサーは裸ではなくローパスフィルタというものを被っています。つまり、「センサーとローパスフィルタの間」にゴミが入っているのでこの部分を分解して清掃しなければならないということです。そして、工場に送って分解清掃するには2週間程度かかるということでした。

しかし、すぐにカメラを使う予定があって2週間もカメラを使えないのは困るので、また後日来るということでその日は引き上げました。

使用上問題はないけど・・・

でも、ゴミが入っているといってもかなり小さい埃のようで使用上問題ないレベルでした。それで8ヶ月間そのまま使い続けていたのですが・・・学祭用の撮影が終わって少し時間ができたので、使用上問題なくてもゴミが入っていると言われたのでは精神衛生上よくないだろうということで重い腰を上げてようやくソニービルに再び行ってきました。それが11月8日です。

銀座のソニービルへ

土曜日の夜でしたが、ソニービルのお客様相談センターは混んでいなくて待ち時間0ですぐに対応してもらえました。当然、担当者に状況を説明するのですが・・・
私「ローパスフィルタとセンサーの間にゴミが入っているので分解清掃をお願いしたいのですが・・・」
担当者「ご自身で画像を確認してどの辺りにゴミが写りこみますか?」
私「いや、特に写真に目立つようなゴミが写り込むわけではないのですが・・・でも、前回ゴミが入っていると言われたので・・・」
担当者は少し不思議そうな顔をしていました。そして、料金を聞くと正式なのは後日電話をするが1万6千円くらいなると言われました。ちなみに予想していた金額は8,000円くらい。倍の金額だったので断ろうかと思いましたが、一応正式な見積もりを聞いてからでもいいかと預けることにしました。

3日後に見積もりの電話 ついでにファインダーも分解

3日後の11日に電話がかかってきて正式な見積もりが伝えられましたが、やっぱり料金は15,000円(税抜)でした。税込みだと1万6千円くらいですね。なぜこんなに高くなるかというと、超精密でデリケートなセンサーを分解清掃するための技術料です。ただ、この分解清掃という作業は、センサーを分解してもファインダーを分解してもその両方を分解しても一律15,000円なんだそうです。せっかくなので、ついでにファインダーも分解清掃してもらうことで承諾することにしました。(結局ここまできて断るのもアレなので・・・)

分解清掃はその日のうちに完了

請求明細書を見て分かったことですが作業は見積もりの電話があったその日のうちに完了していました。そして、「修理が完了したので取りに来て下さい」という電話が翌日かかってきました。でも、忙しくて取りに行ったのが冒頭でお話した18日ということです。

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対応内容は『埃混入の為、分解清掃致しました。』となっています。

分解清掃する必要はあったのか?そして混入の原因は?

使用上特に問題無かったのに15,000円かけて分解清掃する必要あったのかという話ですが、う~ん…どうでしょう。ただ、ファインダーもセンサーもカメラ本体も新品同様ピカピカになって帰ってきて、その他の点検もしてもらえたので、「メンテナンス料」「カメラの維持費」と考えれば許容できるかなと思います。車検みたいなものです。まあ、車は車検通さないと運転できないわけですが・・・(趣味って怖いですね。)

そして肝心の埃がフィルタ内まで混入した原因ですが、たぶんブロワーを強く吹きすぎたのではないかと思います。風圧で逆に埃を押し込んでしまったのではないかと。ただ、このローパスフィルタの内側に埃が入り込むという現象は調べてみると私以外にもなってしまった人もいるようで、特別珍しいことでもなさそうです。

確認はしていないですがNEXシリーズとα5000番代α6000は構造が似ているので分解清掃も同じくらいの値段なんじゃないかなと思います。α7シリーズはフルサイズなのでこれよりも高くなりそうですね。「センサーをいくら掃除してもゴミが取れない」「センサー・ファインダーもろとも新品並にピカピカにしたい」という人は分解清掃を検討してみてはいかがでしょうか。