これなら挫折しない!気象予報士試験 最初に読むべき参考書
気象予報士合格への近道は、とにかく過去問題集と解きまくることです。そうはいっても、これまで気象予報士の勉強をしたことがない人が、いきなり問題集を買ってきても、その解説を理解することも難しいでしょう。
以前、「私が気象予報士合格に向けてやったことー参考書や勉強法などー」という記事を書いたのですが、このブログにも嬉しいことに「気象予報士 勉強」というキーワードで検索して来てくれる読者さん増えてきました。今回は、気象予報士試験の勉強を本格的に始めるための最初の一冊に手にとってほしい参考書を紹介します。
「イラスト図解 よくわかる気象学(ナツメ社)」
以前の記事でもチラッと紹介していしたが、私が初学者に断然オススメしているのはこの本です。写真は初版ですが、2016年に改訂版である第2版が発行されています。本の構成としては気象予報士試験の内容に沿っているのですが、他の参考書との違いは、圧倒的に丁寧でわかりやすい解説にあります。
冒頭のマンガで学ぶ内容を掴む
各章節の冒頭には、マンガが書いてあり、まずはマンガでこれから学ぶ項目の内容をザッとイメージできるようになっています。特に初学者がつまずきやすいエマグラムの解説などではマンガにページが多く割いてあって理解するための最初の壁を取り払ってくれます。マンガは本の著者である中島氏のこだわりでもあるようで、難解な気象学をマンガで表現すれば、わかりやすくなるかもしれないということで、この本の構想がスタートしたそうです。
図解を多用した丁寧でわかりやすい解説
理系の専門書というものは、論理や概念を正確に表現しようとするがあまり、どうしても難しくややこしい言い回しになりがちです。しかし、この本ではとにかく難しい言葉や表現が省かれていてスムーズに読み進めることができます。専門書の中には、本の後半から突然話が難しくなって理解できなくなるという本も散見されますが、この本は、気象学がはじめての人でも学習が途中で止まってしまうことのないよう工夫がされています。
例えば、気象学特有の概念である「渦度」や「乾燥断熱変化と湿潤断熱変化」についても、数式を羅列して「この数式見れば分かるだろ!!」と言わんばかり説明するのではなく、豊富な図解を用いて例を挙げながら丁寧に解説してあるので、頭の中で具体的に現象をイメージしながら学習することができます。
数式は最低限 記号の意味から解説
気象は、地球規模の物理現象が絡まり合って構成されているため、気象学を奥深くを理解しようとすれば、緻密で複雑な数式の理解が求めれます。しかし、そのようなことに興味があるのであれば、大学や研究機関で学ぶべばよいのです。気象予報士試験攻略という観点から言えば、試験で求められる最低限の数学や物理の知識を詰め込んだほうが効率がいいです。また、公式を必死に丸暗記するよりは、現象の全体像をイメージしてそこから数式を導き出せるような勉強をするほうが、勉強していても辛くないし資格取得後もその考え方が役に立つと思います。
この本は、気象予報士試験に必要な最低限の数式に解説を絞り、図解を駆使して事細かに解説してあります。また、三角関数やベクトルの基礎など、他の参考書だと当たり前の知識としてサラッと流される内容も、しっかりと解説してあり、中高生時代の勉強を忘れてしまっている人でも、手が止まってしまわないような構成になっています。
基礎力をつけるこで学習スピードが上昇する
「よくわかる気象予報士シリーズ」をしっかりと読み込んでいけば、ある程度予報士試験の問題を解けるようになってきます。そして、この本で理解が足りない部分は、他の書籍で補うことにありますが、この本で気象学の基礎知識がついているので、他の書籍を読んだときの理解が早まっていることを実感できると思います。私自身もそのように感じました。何を学習にするにしても言えることですが、取っ掛かりが一番大変だったりします。その突破口を開いてくれるのがこの本なのです。
中島俊夫氏の気象予報士講座もチェック!
ちなみに、本の著者の中島俊夫氏は、気象予報士の講座も開催されています。私のおすすめは定期的に開催されている模擬試験です。とくに実技試験は自己採点が難しいので、こういった講座を一度利用してみるのが良いと思います。
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