第48回 気象予報士試験 実技 <解答&反省会> 実技1問1

第48回 気象予報士試験 実技 <解答&反省会> 実技1問1

この記事にたどり着いた人は、これから気象予報士試験を受けるという人が多いでしょうか?
簡単に私の自己紹介をいたします。

私は、地球環境系の大学に通う大学四年生です。気象の研究室に所属して、ドローンに温度計を載せて気温を測るという研究を行っています。そんな天気が大好きな人間なので、小学生くらいのときから気象予報士を目指してきました。そして、今年の1月の試験で、学科試験一般と専門に両方合格し、今回の8月の試験で実技を受験して結果待ちです。10月6日に結果発表でそわそわしているのですが、その前に、9月6日に気象業務支援センターから公式の解答例が発表されたので、反省を行なっておきたいと思い、この記事を書いています。

解説というより反省会

したがって、私はまだ気象予報士ではありませんので、この記事は解説というより反省会です。発表までのそわそわした気持ちを一度整理しつつ、解答例と見比べて反省し、気持ちを切り替えて、次に生かそうという趣旨のものです。第48回気象予報士試験を受けた人は、復習しつつ記事を読んでいただき、これから受けるという人は、この記事で実技試験の雰囲気を掴んでいただければ幸いです。

気象予報士試験の問題は、気象業務支援センターのホームページからダウンロードできるので、手元に用意して、記事を読むことをお勧めします。
こちらです→http://www.jmbsc.or.jp/jp/examination/examination-7.html

なお、記事中に度々出てくるオレンジの文字で書かれた「私の解答」とは、試験当日の夜に自宅に帰って、本番で解答した内容を忠実に再現したものです。

それでは始めましょう。

実技1 問1

まずは、基礎的な天気図読み取りの穴埋め問題。落とさず、確実にGETしたいところです。

問題文 問1
九州の南岸には、中心気圧が1012hPaの[1]の低気圧があって、[2]へ[3]ノットで進んでいる。この低気圧に対して[4]警報が発表され、24時間以内に最大風速が[5]ノットに達すると予想されている。この低気圧の中心から西南西及び東に前線が伸びており、東シナ海には[6]警報が発表されている。一方、日本海には中心気圧1010hPaの低気圧があって、[7]へ15ノットで進んでいる。
名瀬では、下層に[8]、中層に[9]が広がり、現在天気は[10]である。また、観測時前[11]時間前に、[12]が観測されている。


[1]この低気圧に関する情報が記載された“DEVELOPING LOW”に低気圧が発達する趣旨の記載があるので、文脈より[発達中
[2][3]天気図より、[]へ[20]ノットで進んでいる。
[4]低気圧の近くに[SW]の文字。これはstorm Warningの略で、[海上暴風]警報の意味。問題文に、警報が書いあるので、解答用紙に“警報”を含めて書くとバツですよ。よくやるミスです。
[6]天気図より、[50]ノット
[7]天気図の東シナ海に目を向けると、FOG[W]の文字。これは[海上濃霧]警報の意味。過去問でも何度も問われています。ちなみに、発表基準は視程500m以下(瀬戸内海では1km以下)です。
[8] [9]名瀬の実況天気にある下層雲の記号は、[積雲]。中層雲の記号は[高積雲]。高積雲の記号はあまり問われないから、間違えた人も多いかもしれない。でも中層雲で“おしり”のような記号が出てきたら高積雲と覚えましょう。
[10] 現在天気は[弱いしゅう雨]です。
[11][12] これは、観測時前[]時間前に、[電雷]が観測されている。実況天気の右下にある天気記号は過去天気(6時間前)の天気記号です。

私はというと、[9]までは全問正解だったのですが、[10][11][12]を間違えていました・・・なぜか、現在天気に[くもり]と書き、[1]時間前に[弱いしゅう雨]を観測 と書いてしまいました。過去問で、6時間前の過去天気が問われることがなかったこと、[?]時間前と聞かれれば、多くの場合、1時間前に雨の止み間があったor無かった を聞かれることが多いので、焦っていて問題文をよく読まず、ごちゃごちゃになったのだと思います。非常に勿体無い。題問1の穴埋め問題は短い時間でテキパキ解かないといけないので大変です。

なお、海上警報の発表基準は今回聞かれていませんが、暗記事項なので覚えておいたほうがいいです。よく出る雲形の記号や現在天気の記号も暗記です。

第48回 気象予報士試験 実技 実技1問2

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