第48回 気象予報士試験 実技 <解答&反省会> 実技1問5
- 2017.10.05
- 天気 気象予報士
- 第48回気象予報士試験実技1, 気象予報士実技試験, 第48回気象予報士試験
実技1問5
まずは、十勝地方の12時間後と24時間後の気温を、予想天気図より1℃刻みで求めます。
赤い×印が図1で示された十勝地方の場所です。12時間予想図を見ると、十勝地方は-9℃と-6℃の等温線の間に位置しています。比率は2:1くらいなので、十勝地方の850hPaの気温は[-7℃]と読み取れます。24時間予想図では、-6℃の等温線上に十勝地方が位置しているので、そのまま[-6℃]です。
地上気温は、まず、十勝地方(地点A)の標高が100mという前提があります。
そして、
- 12時間後の850hPaの高度;1380m
- 24時間後の850hPaの高度;1260m
と、問題文に記載があります。
気温減率は0.5/100mです。問3(2)の気温減率は0.6℃/100mでしたが、この問題では0.5℃/100mなので間違えないように計算します。
まず、850hPaと地上の高度差は、地上の標高が100mあるのでそれぞれ、
12時間後:1380m-100m=1280m
24時間後:1260m-100m=1160m
になります。
これに気温減率をかけると気温差はそれぞれ、
12時間後:0.5℃/100m×1280m=6.4℃
24時間後:0.5℃/100m×1160m=5.8℃
となります。
地上の気温は、850hPaの気温に気温差をたして、
12時間後:-7℃+6.4℃=[-0.6℃]
24時間語:-6℃+5.8℃=[-0.2℃]
となります。
そんなに難しい問題ではないですね。なのに私ときたら、地上の気温を四捨五入して整数で答えた気がします。こういうことをしているから合格がどんどん遠のいて行くんですね。。。
最後は、再び穴埋め問題です。これも難易度は高くないので稼ぎどころです。
また,最⼤⾵速は[7]ノットが予想されていることから[8]に警戒が必要であり,沿岸の海域では[9]にも警戒が必要である。
[1][2]図3より、北海道で前[12]時間降水量が最大、[-31]mmと予想されています。
[3]降雪量は、降水量に雪氷比をかけると求まるので、
1.6×31mm=49.6cm
整数で答えるので[50]cmです。
[4]12時間で50cmの降雪量が予測されているので[大雪]に警戒が必要です。
[5]地上気温が0℃前後と、雪が降るにしては高い気温なので、[湿った雪]になります。
[6]湿った雪が降るときの注意点といえば、[着雪]です。
[7][8]予想される最大風速は図1より、接近する低気圧に最大風速[50]ノットが予想されているので、これを答えます。[暴風]に警戒が必要です。
[9]沿岸の海域で警戒するべき事項といえば、[高波(波浪)]です。
実技1は問題数は多かったですが、内容としては、大門2(2)の[2]を除いては、比較的解きやすい問題だったかと思います。
うっかりミスさえしなければ、もう少し高得点を狙えたのですが。。。
受験者の頭を悩ませ、難問だったとネット上でささやかれた実技2に続きます。
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