第47回 気象予報士試験 実技 <解いてみよう> 実技2問4
- 2017.10.05
- 天気 気象予報士
- 第47回気象予報士試験, 気象予報士実技試験, 第47回気象予報士試験実技2
実技2問4
最後の大問ですが、難易度はかなり易しめです。これまでの問題で残り時間が少なくなっていると思いますので、うっかりミスをしないように、テキパキ解いていきたいところです。
降水のピークの時間帯は、T=15~18。初期時刻が30日3時なので、18時~21時。一日の時間細分区で答えると[30日の夜のはじめ頃]です。焦って、15時~18時だと思って“30日の夕方”と答えないように注意!
一日の時間細分区については→気象庁|一日の時間細分区で復習。
降雪量(cm)= 降水量(mm)× 雪氷比
です。
雪氷比は、気温-0.5℃〜0.5℃で0.7、0.5℃〜1℃で0.3 とせよ。とあるのでこれに従います。
四捨五入して整数で答えるとこのようになります。
(2)でも求めた表より、12時間積算降雪量を計算すると、T=12~15に大雪注意報基準の10cmを超え、T=15~18には大雪警報基準の20cmを超えます。それぞれ、一日の時間細分区で答えると、
大雪注意報:[30日の夕方]
大雪警報:[30日の夜のはじめ頃]
となります。
気温が0℃前後で雪が降る場合に注意しないといけないのは着雪。定番の問題です。湿った雪が、電線に着雪して断線したり、樹木に着雪して倒木するなどの被害が予想されます。
種類:[着雪注意報]
私の解答
根拠:[気温が0℃前後で湿った雪が多く降ることが予想されるため。](28字)
解答例:[気温が0℃前後で大雪が予想される。](17字)
問題をとき終えて、、、
実技2は、問2の問題のボリュームや難易度が高く、比較的易しい問4で時間不足に陥ってしまった人が多いのではないかなと思いました。気象予報士試験では、最後に易しい問題が出題されることが過去にもあったので、最初に問題全体を見通して、難しい問題を保留にして、易しい問題から解く戦略もありだと思います。しかしながら、実技試験は、最初の大問で日本全体の気象状況について答えて、現象の全体像を把握した上で、後半の大問では、その気象状況において特に顕著な気象現象が予想される、特定の地域について解答する形式になっています。問題構成や気象現象の全体像を把握せずに、後半の問題に取り掛かるのは感心できません。限られた時間で、どのように解くかという判断力もこの試験で求められているのだと痛感しました。
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はじめまして。ほりうちと申します。
お世話になります。
どうしても理解できなかった部分の質問をさせてください。
<質問>
47回実技2問4
(3) 仙台市東部で大雪注意報および大雪警報の基準に達するとみられる時間帯
について質問です。
12時間降雪量が、注意報と警報の基準、10cm,20cmを超える時間帯はT=12-15で14cm , T=15-18で26cmなので、答えとしては
大雪注意報: 30日の「昼過ぎ」
大雪警報:30日の「夕方」
になると思ったのですが、なぜひとつずつずれた、「夕方」と「夜のはじめ頃」なのでしょうか。